私が2月まで働いていた映画会社の宣伝の女性から、つい最近会社を辞めたという知らせをうけ、思わずホロリ。
入社以来なにかとお世話になっていた先輩だったし、最近すごく悩んでいたことをしっていたのに、バタバタな毎日の中でなんの力になれず・・・どうしているかな〜?と思っていた矢先に届いた知らせだった。
「でもなんかすっきしたよー」と聞いて、私まですっきり!
私もこれまでなんだかんだいって3分の1くらいモヤモヤが残っていたような感じだったのだけれど、それが彼女のそんな台詞でなぜか消えていって、不思議なものだなと思った。
今考えてみると、私が彼女がこだわっていたもの、それは多分会社じゃなくて「アメリ」だったんだと思います。
私が勤めていた会社はもともとは本当にほそぼそとやっていた小さな配給会社で、それがあの「アメリ」の空前の大ヒットで自社ビルまで買って一時期ノリノリになっていて、「アメリ」がその会社やそこで働いた人に及ぼした影響ってこっけいなほどすごかったんでう。
会社全体がまた「アメリみたいな映画を買うぞー」とかいて張り切りってものの見事に失敗したり、「やっぱりアメリみたいな作品は二度とできない」なんていじけてみたり・・・。
実際に「アメリ」で一躍有名になって自分の会社を起こした男の先輩もいたし、私なんかは「アメリをやった会社」だからおしゃれなフランス映画ができるんだーと思い込み入社して、実際には似ても似つかない変なフレンチコメディーとか渋めのドイツ映画とかばかりやらされて、よくぶーぶー言ってました・・・。
「アメリの夢」とか、「アメリみたいなのをやりたいー」みたいなのにこだわっていたんだと思います・・・。
来日のときにジャン=ピエール・ジュネに泣かされ、オドレイ・トトゥに慰められた彼女なら思いはいっそう深いんだろう。
よく分からないけど会社は「アメリ」時代をささえた”会社の顔”みたいな人をまた失ったんだと思う。
でも人も変われば会社も変わる。
狂ったように働いていた彼女も結婚や出産などをへて随分としあわせそう。
オドレイ・トトゥもあれから大出世して「ダ・ヴィンチ・コード」なんて出るほどになったんだし!
よく「この映画を見て人生が変わった!」などと言っている人たちがいるけど、ある意味「アメリ」はもっとリアルには私たちの人生を変えたのです、というか振り回されたと言うか・・・。
そして会社もやめ心機一転した私だけど、実際今、フレンチアンティークショップをやろうとして頭でイメージングするのは"大人になったアメリの部屋”!
パリのアパルトマンを自分の宝物で飾っていたアメリも今ではもう30歳くらいになったはず。自分の部屋を、あるいは恋人との部屋を今ならどんな風に飾るんだろう。
というわけで、コンティニュイティーとして「アメリ」は私の人生にまだまだ影響を与えそうで、「アメリ」のくれた夢をまた別の形でかなえたいと思います!